今回は、自宅の軒下にできたスズメバチの巣を自分で駆除した時の記録です。
最初は業者にお願いするつもりでした。
しかし翌日、GoProで巣の状態を確認してみると、前夜に見た印象より巣は小さく、過去にも蜂の巣を駆除した経験があったことから、自分で対応することにしました。
とはいえ、スズメバチの駆除には危険があります。
この記事は「この方法なら誰でも駆除できる」というものではありません。
あくまで、
今回、自分は何を使い、何を考え、実際にやってみて何を感じたのか。
その記録として書いてみます。
今回使ったもの
まずは、今回のスズメバチ駆除で使ったものから。
- マグナムジェットプロ(殺虫剤)&キンチョール(予備用)
- カッパ(雨合羽)
- 手袋
- 長靴
- ヘッドライト
- 脚立
- GoPro
- GoProを取り付ける撮影用の棒
着ていたのは、蜂駆除用の防護服ではなくカッパです。
ここは誤解のないように書いておきます。
カッパを、蜂に刺されるのを防げる装備として紹介するものではありません。
今回は自分の判断で使用しました。
そして今回、意外と役に立ったのがGoProでした。
蜂の巣駆除用の道具ではありませんが、撮影用の棒の先に取り付けることで、むやみに巣へ近づかずに状態を確認することができました。

最初に書いておきたい注意点
今回やってみて、特に感じたのは次の3点です。
- 高い場所だからといって、近づけばやりやすいとは限らない
- 夜間は蜂が見えにくく、昼間とは違う怖さがある
- 巣だけでなく、道路や隣家、通行人など周囲の状況も考える必要がある
このあたりは、実際の作業の中で詳しく書いていきます。
要するに、
「自分でできそう」と「安全にできる」は別の話。
これが今回、一番強く感じたことでした。
そもそも、なぜ蜂の巣を駆除することになったのか
ツクツクボウシが鳴き始め、奥信濃にも少しずつ夏の終わりを感じるようになった頃。
仕事中、知らない番号からスマホに着信がありました。
見覚えのない番号でしたが、明らかに地元の市外局番。
出てみると、水道課の方でした。
「お宅の軒先にスズメバチの巣があるとの通報がありまして……」
スズメバチ?
そんなものあったかな。
その時点ではまったく気がついていませんでした。
帰宅した頃には、すでに辺りは暗くなっていました。
家の周囲を確認すると、道路側の軒下に丸い蜂の巣を発見。
「ああ、これか!」

暗闇の中で見ると、かなり大きく見えます。
しかも巣の周囲には、戻ってくる蜂もいる。
夜に見るスズメバチは、なぜか昼間よりずっと巨大に感じました。
そして、もう一つ気になったのが巣の場所です。
道路沿いなので、散歩をしている人もいれば、自転車も通ります。
自分自身の安全はもちろん、作業によって通りかかった人を巻き込まないことも考える必要がありました。
そのため、この時点では、
「これは業者に頼んだ方がいいな」
と思っていました。
まずは蜂駆除業者に連絡
ネットで「蜂駆除」と検索。
一番上に表示されたサイトから見積もりを依頼しました。
フォームを送信すると、数秒後にスマホが鳴りました。
早い。
というか、
早すぎる。
たった今送信したばかりです。
事情を説明すると、
「実際に作業する業者から1時間ほどで連絡があります」
とのこと。
そして本当に、ほどなく電話がかかってきました。
「明日、現地を見に行きます」
ということでアポイントを取り、その日は終了。
この時点では、本当に業者へお願いするつもりでした。
翌日、GoProで巣を観察してみた
翌日。
明るい時間帯に、改めて巣の状態を確認することにしました。
ただ、わざわざ顔を近づけて覗き込む必要はありません。
そこで使ったのがGoProです。
撮影用の棒の先にGoProを取り付け、少し離れたところから巣を撮影してみました。

これはかなり役立ちました。
映像を見れば、
- 巣全体の大きさ
- 巣の形
- 出入口の位置
- 蜂の出入り
などを確認できます。
そして映像を見て、前夜との印象の違いに気がつきました。
思っていたより巣が小さい。
周囲の梁と比較してみても、直径は20cmには届かないくらいに見えます。
蜂も、前夜にヘッドライト越しで見た時ほど巨大ではありません。
どうやら暗闇というものは、敵を実際以上に大きく見せるようです。
過去にも蜂の巣を駆除した経験はあります。
巣は完全に露出している。
大きさも想像していたほどではない。
出入口も確認できる。
しばらく映像を見ながら考えて、
「これなら自分で対応できそうだ」
と判断しました。
そこで、予定していた業者にはキャンセルの連絡を入れました。
もちろん、
「このくらいの巣なら誰でも自分でできます」
という意味ではありません。
今回の巣の状態や場所、これまでの自分の経験を考えた上で、今回は自分でやると判断したというだけです。
最初に考えた「屋根からの作業」は却下
自分でやると決めた後、最初に考えたのは屋根へ上がる方法でした。
屋根の上からなら、巣までかなり近づけます。
遠くから見ている時には、
「これが一番やりやすそうだ」
と思っていました。
ところが、実際に屋根へ上がってみると状況はまったく違いました。
まず、
思っていた以上に滑る。
さらに屋根の形状のせいで、肝心の巣をうまく覗き込めません。
そして何より問題だと思ったのが、
蜂がこちらへ向かってきた時に、すぐ逃げられないこと。
蜂に追われながら、夜の滑る屋根の上を移動する。
これは危ない。
蜂に刺される以前に、屋根から落ちる可能性があります。
ということで、
屋根からの作業は却下しました。
作業位置を変更
屋根からの方法をやめた後は、巣の下側から確認できる位置へ作業場所を変更しました。
幸い、巣の真下には別の屋根部分がありました。
そこを直接飛び込まれにくい位置として利用し、その下側に脚立を置いて巣の状態を確認することにしました。
一方向から無理に作業するのではなく、必要に応じて脚立から降り、地上を移動して反対側からも巣を確認する。
結果的には、屋根の上に留まるより、この方が自分には動きやすく感じました。
ここでも改めて、
最初に考えた方法にこだわらなくてよかった
と思いました。
夜間に作業して初めて分かったこと
今回は暗くなってから作業しました。
これまで蜂の巣を駆除した経験はありましたが、どちらかというと昼間にやることが多かったので、夜間は少し勝手が違いました。
実際にやってみて一番違ったのは、
視界の狭さです。
昼間なら、飛んでくる蜂を目で追えます。
しかし夜は、ヘッドライトで照らしている場所しか見えません。

暗闇から突然、
「ブーン……」
という羽音が聞こえてくる。
これが思っていた以上に怖い。
右なのか。
左なのか。
前なのか。
後ろなのか。
近いのか。
まだ遠いのか。
姿が見えない分、羽音だけが妙に大きく感じます。
さらに今回は、ヘッドライトの方向へ向かってくる蜂もいました。
夜間には夜間の利点があるのだと思います。
一方で、
夜だから怖くないわけではない。
昼間とはまったく違う怖さがある。
これは実際にやってみて初めて分かりました。
今回使った殺虫剤
今回使用したのは「マグナムジェットプロ」とお馴染み「キンチョール」。

商品によって対応している蜂や使用方法、注意事項は異なります。
ここでは詳しい使用方法を説明するのではなく、あくまで、
「今回、自分はこれを使った」
という記録として載せています。
使用する場合は、製品に記載された使用方法や注意事項を確認することが前提になります。
作業後と翌朝の様子
作業後、巣の周囲の動きを確認。
夜間作業だったこともあり、戻りバチもほとんどいませんでした。
その後も離れた位置から様子を見ました。
そして翌朝、もう一度巣の状態を確認。まだ動いているハチはいましたが、飛び回る姿は見かけませんでした。(動いているハチには殺虫剤を再度噴射)
とりあえず、巣はそのままで様子を見ることにしました。
こうして、今回の作業はいったん終了しました。
終わってみて印象に残ったのは、
「蜂の巣を自分で駆除できた」
ということよりも、
観察して、考えて、危ないと思った方法をやめ、別の方法に変更したこと
でした。
DIYは「何でも自分でやること」ではない
田舎で暮らしていると、いろいろなことが起こります。
草刈り。
雪。
倒木。
家のちょっとした修理。
害虫。
そのたびに、
「業者に頼むか」
「自分でやるか」
を考えます。
何でも自分でやることが正解だとは思いません。
むしろ大切なのは、
自分でできる範囲と、プロに任せた方がいい範囲を判断すること。
今回も最初は業者へ頼むつもりでした。
GoProで巣の状態を確認し、自分の経験も考えて、自分で対応すると判断しました。
そして自分でやると決めた後も、危ないと感じた屋根からの作業はやめました。
DIYというと、何かを作ったり修理したりするイメージがあります。
でも、
調べる。
観察する。
手持ちの道具を工夫する。
やってみる。
危ないと思えば方法を変える。
こういうことも含めて、
Do It Yourself
なのかもしれません。
そして今回、妙に印象に残ったことが一つ。
夜のスズメバチは、姿が見えない分だけ羽音が怖い。
あの暗闇から聞こえてくる、
「ブーン……」
は、しばらく忘れそうにありません。
※この記事は筆者自身の経験を記録したものです。スズメバチの自力駆除を推奨するものではありません。巣の場所や大きさ、蜂の種類、高所作業の有無、周囲の環境などによって危険性は大きく異なります。危険を感じる場合は無理をせず、専門業者への依頼を検討してください。

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