この物語は、奥信濃の片隅で「少しでも食べるものを自分で作れないか」と考えた、家庭菜園初心者の記録である。
野菜作りの知識もほとんどない、まったくど素人の自分が失敗の中からさまざまな経験を培い、果たして食卓の自給率を上げられるのか?
これは、失敗と試行錯誤を繰り返しながら「自己自給率アップ」に挑む、奥信濃BASEの記録である。

ズッキーニの苗を買う
家庭菜園を始めて、ホームセンターでズッキーニの苗を1株買ってきました。
特に深く考えて選んだわけではありません。
「ズッキーニなら料理にも使えるし、1株くらい植えてみるか」
本当にそのくらいの軽い気持ちです。
ところが、実際に育ててみると思っていたのと全然違いました。
というより、自分はズッキーニのことをほとんど分かっていなかった(笑)。
今回は、そんな家庭菜園初心者の自分が、実際にズッキーニを育てて初めて知った「4つの誤算」をまとめてみます。
誤算その1 そもそもナス科だと思っていた

いきなりですが、自分はズッキーニをナス科だと思っていました。
ナス、ピーマン、トマト。
この辺と同じ仲間だろうと、なぜか疑いもしなかった。
ところが調べてみると、
ズッキーニはウリ科カボチャ属。
ナスどころか、カボチャの仲間でした。
言われてみれば、大きな葉っぱや黄色い花を見ると確かにカボチャっぽい。
でも、家庭菜園をやっていなかったら、おそらく今でもナス科だと思っていたでしょう(笑)。
スーパーでは野菜の「完成形」しか見ません。
自分で育ててみると、葉っぱの形、花の咲き方、実の付き方まで見ることになります。
こういう発見があるのも、家庭菜園の面白いところです。
誤算その2 こんなにデカくなると思わなかった

買ってきたときのズッキーニは、当然ながら小さな苗でした。
なので、
「ここ空いてるし、ここでいいか」
くらいの感覚で植えました。
これが甘かった。
ズッキーニ、めちゃくちゃデカくなります。
最初はかわいらしかった葉っぱが、気付けばどんどん巨大化。
横にも広がり、かなりの存在感を出してきます。
「お前、そんなに場所使う予定だったの?」
と言いたくなるくらいです。
家庭菜園を始めたばかりの自分には、植え付けた時点で成長後の姿まで想像するという発想がありませんでした。
苗が小さいからといって、狭い場所に植えていいわけではない。
考えてみれば当たり前なのですが、実際に育ててみて初めて実感しました。
来年はちゃんと調べます(笑)。
苗の大きさではなく、成長した株の大きさを考えて植える。
これはズッキーニに限らず、今年の家庭菜園で学んだ大きな教訓です。
誤算その3 受粉が必要だった


これも知りませんでした。
自分の中では、
苗を植える
↓
花が咲く
↓
ズッキーニ完成
くらいのイメージでした。
ところが、実際はそんなに単純ではありません。
ズッキーニには雄花と雌花があり、実をしっかり育てるためには受粉が重要です。

最初は花が咲いただけで、
「よし、これでズッキーニができる!」
くらいに思っていました。
今考えると、だいぶ気が早い(笑)。
でも、こういうことも自分で育てなければ知る機会はなかったと思います。
スーパーに並んでいるズッキーニを見ても、
「これは雄花から花粉が運ばれて……」
なんて考えませんからね。
今まで何気なく食べていた野菜にも、花が咲いて、受粉して、実が育つという過程がある。
当たり前のことですが、自分で育ててみると、その「当たり前」が結構面白い。
野菜を見る目が少し変わりました。
誤算その4 実までこんなにデカくなるのか

そして、一番驚いたのがこれです。
ズッキーニの実、油断するとものすごくデカくなります。
スーパーで見るズッキーニくらいのサイズになって、
「もう少し大きくしてから採るか」
なんて欲を出す。
そして数日後。
「……デカくない?」
成長が思っていた以上に早い。
スーパーに並んでいるサイズがズッキーニの完成形だと思っていましたが、どうやらあれは人間がちょうどいいところで収穫しているだけらしい。
考えてみれば当然です。
野菜がスーパーの規格サイズを知っているわけがない(笑)。
しかも、多少大きくなってしまったものでも普通に食べられました。
もちろん若いうちに収穫したものとは食感などが変わりますが、
「ちょっと採り遅れたから終わり」ではない。
これは家庭菜園ではありがたいところです。
誤算だらけ。でもズッキーニは優秀だった
ここまで、
「知らなかった」
「思っていたのと違った」
「こんなにデカくなるの?」
ばかり書いてきました。
でも、ズッキーニを育てたこと自体は大成功だったと思っています。
初心者の自分が育てても株はかなり大きくなり、実もしっかり付いてくれました。
そして何より、
採れたズッキーニは買わなくていい。
当たり前です(笑)。
でも、この当たり前が家庭菜園をやってみると妙にうれしい。
庭からズッキーニを1本採ってきて、そのまま夕飯に使う。
スーパーで買えば数百円の商品でも、自分で育てたものなら庭にある。
これ、結構いいものです。
最近、近所の方から、
「自給自足みたいでいいじゃない?」
と言われました。
いやいや、さすがに自給自足と呼べるレベルではありません(笑)。
米も肉も魚も作っていないし、普通にスーパーへ行きます。
でも、自分で作れる野菜が一つ増えれば、その分だけ買うものは減ります。
ズッキーニを買わなくて済む。
キュウリを買わなくて済む。
トマトを買わなくて済む。
一つ一つは小さくても、種類が増えていけば意外と大きいかもしれません。
だったら、本格的な「自給自足」を目指すのではなく、
我が家の「自己自給率」を少しずつ上げていく。
これくらいが自分にはちょうどいい。
そしてズッキーニは、その「自己自給率」を上げる野菜として、かなり優秀なのではないかと思っています。
来年もズッキーニは植えます

初めてのズッキーニ栽培は、誤算だらけでした。
そもそもナス科ではなくウリ科だった。
想像以上に株がデカくなった。
受粉が重要だった。
そして、実まで油断すると巨大化した。
でも、それを全部含めて面白かった。
知らずに植えて、育てながら調べて、
「そういうことだったのか」
と一つずつ覚えていく。
家庭菜園って、たぶんこれでいいんだと思います。
来年は今年の経験を生かして、最初から十分なスペースを確保して育てます。
……たぶん。
また別の失敗をしている可能性は十分あります(笑)。
成功したことも、失敗したことも記録して、翌年は今年より少しだけうまく育てる。
そして、庭で作れるものを少しずつ増やして、食卓の「自己自給率」を上げていく。
そんな感じで、奥信濃BASEの家庭菜園はまだまだ続きます。



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