電気代6,324円。「高くない?」から始まった固定費の棚卸し

移住・暮らし

何気なくクレジットカードの明細を眺めていた。

すると、見覚えのない会社名がある。

「なんだこれは?」

調べてみると、なんと現在契約している電力会社だった。

そういえば、今の家へ引っ越してきたとき、電気の契約をネットで検索した。

検索結果の上のほうに出てきたサイトを見て、

「ここが中部電力だろう」

くらいの感覚で、そのまま申し込んだ記憶がある。

契約したのは2024年9月30日。

つまり、もうすぐ2年になる。

今思えば、ちゃんと会社名も料金プランも確認していなかった。

まあ、完全に自分の確認不足である。

ただ、最近になって毎月の電気料金を見ながら、ふと思った。

「それにしても、電気代高くないか?」


一人暮らしで95kWh、6,324円

以前住んでいたアパートより今の家のほうが広い。

だから多少電気代が高くなるのは仕方がないと思っていた。

ところが、最近5か月の使用量と料金を並べてみるとこうなっていた。

月使用量電気料金
4月58kWh3,350円
5月70kWh4,294円
6月70kWh4,969円
7月95kWh6,128円
8月95kWh6,324円

8月は95kWh使って6,324円。

95kWh。

それほど大量に電気を使っているわけではない。

なのに6,000円を超えている。

さすがに気になって、初めて契約先のマイページをじっくり確認してみた。

すると、なかなか興味深いものが出てきた。


電気代の中身を見てみる

8月分の内訳はこうなっていた。

項目金額
電力量1段階料金2,909.85円
再生可能エネルギー発電促進賦課金397円
市場価格調整金1,725.29円
容量拠出金反映額192円
家電修理サポート550円
モバイル修理サポート550円
合計約6,324円

まず目についたのが、

市場価格調整金 1,725.29円。

そして、その下に見慣れない項目が2つある。

家電修理サポート 550円。

モバイル修理サポート 550円。

合わせて毎月1,100円。

「こんなの入ってたのか?」

というのが正直なところだった。

しかも、この約2年間、一度も使っていない。


月550円は安く見える。でも2年なら結構な金額になる

550円だけを見ると、大した金額には感じない。

コンビニでちょっと買い物をすれば消えてしまう金額だ。

しかし2つなら毎月1,100円。

年間では、

1,100円 × 12か月 = 13,200円。

2年間なら、

26,400円。

こうして見ると、急に大きく感じる。

もちろん、この手の保証サービス自体が悪いわけではない。

必要な人にとっては役に立つこともあると思う。

ただ、個人的には以前、自動車関係の保証に加入した際、いざ修理が必要になったら適用条件が厳しく、結局保証を使えなかった経験がある。

それ以来、

「保証は入っているだけでは意味がない。実際にどこまで使えるのかを確認する」

というのは大事だと思っている。

……と言いながら、今回のサポートには気づかず2年近く払っていたわけだが。


もっと驚いたのは「市場価格調整金」

修理サポートの1,100円も大きい。

しかし、それ以上に気になったのが、

市場価格調整金 1,725.29円。

8月の電力量料金そのものは2,909.85円だった。

ところが、

市場価格調整金 1,725.29円
修理サポート 1,100円

この2つだけで、

2,825.29円。

使った電気そのものの料金2,909.85円と、ほぼ同じ金額になる。

「基本料金や電力量単価だけ見て電力会社を選んでもダメなんだな」

と、ここでようやく気づいた。

料金表では安く見えても、最終的に請求される金額まで見なければ、本当に安いかどうかは分からない。


では、中部電力なら95kWhでいくらだったのか?

ここまで来ると気になる。

「じゃあ普通に中部電力と契約していたら、いくらだったんだ?」

調べてみた。

中部電力ミライズの「ポイントプラン」は、30Aの場合、

基本料金が月963.42円。

最初の120kWhまでは1kWhあたり21.20円となっている。

95kWhなら、

電力量料金は

95kWh × 21.20円 = 2,014円。

これに30Aの基本料金963.42円が加わる。

さらに2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWhあたり4.18円なので、95kWhなら約397円。

2026年8月分については、中部電力ミライズの燃料費調整単価がマイナス1.36円/kWhだった。

これを同じ95kWh、30Aで単純計算すると、

およそ3,245円。

一方、実際に私が払った金額は、

6,324円。

差額は、

約3,079円。

ほぼ倍である。

これにはちょっと驚いた。

もちろん、契約条件や検針期間、各月の燃料費調整などによって金額は変わるので、完全に同一条件の比較ではない。

ただ、

「なんとなく電気代が高い気がする」

という感覚は、どうやら気のせいではなかったようだ。


サポートを解約するだけでは解決しなかった

最初は、

「この謎のサポート2つを解約すればいいか」

とも思った。

しかし計算してみると、

6,324円 − 1,100円 = 5,224円。

まだ高い。

中部電力で同じ95kWhを使った場合の概算約3,245円と比べると、それでも約2,000円違う。

つまり問題は、不要なオプションだけではなかった。

契約そのものを見直したほうが良さそうだ。

そこで、中部電力ミライズへ切り替えることにした。


電力会社の乗り換えは思ったより簡単だった

現在契約している会社にも確認してみた。

中部電力へ切り替えれば、今の電気契約は切り替えに伴って終了するとのことだった。

資源エネルギー庁の案内でも、基本的には新しく契約する電力会社へ申し込みを行い、利用者の同意に基づいて切り替え先の電力会社が現在の電力会社への解約手続きを行うことができるとされている。

つまり、携帯電話の乗り換えほど面倒なイメージではなかった。

ただし契約によっては、契約期間や解約金などの条件が設定されている場合がある。

そのあたりは乗り換える前に確認しておいたほうがいい。


固定費の怖いところは「痛くない」こと

今回、一番感じたのはこれだった。

固定費は怖い。

なぜか。

払っていても、あまり痛くないからだ。

毎月550円。

毎月1,100円。

毎月2,000円。

そのくらいなら、財布から現金を出して払うならまだしも、クレジットカードから自動的に引き落とされていると、ほとんど意識しない。

ところが1年、2年と積み重なると結構な金額になる。

逆に考えると、固定費は一度見直せば、その効果が毎月続く。

月1,000円減れば年間12,000円。

月2,000円なら年間24,000円。

月3,000円なら年間36,000円。

しかも、食事を我慢したり、暖房を我慢したりする必要はない。

生活そのものを切り詰める節約より、まず固定費を見直したほうがよほど楽なのかもしれない。


ただし「全部安くする」が正解でもないと思う

昔の自分なら、月数百円くらいの固定費はあまり気にしなかった。

最近になって、それを少しずつ見直している。

ただし、

「金がかかるものは全部解約する」

という方向にはしたくない。

例えばクレジットカード。

年会費がかかっていても、それ以上のポイントやサービスを受けられるなら持っている意味はある。

保険も同じだろう。

必要な補償まで削ってしまっては意味がない。

サブスクだって、毎日使って仕事や生活に役立っているなら、むしろ十分元は取れている。

大事なのは、

「安いか、高いか」ではなく、払っている金額に見合った価値を受け取っているか。

ということなのだと思う。


次は固定費を全部棚卸ししてみる

今回の電気代をきっかけに、家の固定費を一度全部洗い出してみることにした。

今後確認しようと思っているのは、

  • クレジットカード
  • 火災保険・家財保険
  • 医療保険
  • がん保険
  • 自動車保険
  • Microsoft 365
  • AI系サービス
  • その他サブスクリプション

このあたり。

全部解約するつもりはない。

必要なものは残す。

価値があるものなら払い続ける。

ただ、

「昔契約したから」

「毎月勝手に引き落とされているから」

というだけのものは、一度立ち止まって考えてみようと思う。


暮らしも、ときどきメンテナンスが必要なのかもしれない

DIYをやっていると、家や道具は定期的に手入れしないといけないことが分かる。

刃物は研ぐ。

機械には油を差す。

家も傷んだところを直す。

だったら家計も同じなのかもしれない。

一度契約したものを、そのまま何年も放置するのではなく、

たまに点検して、いらないものを外し、必要なものを残す。

今回はたまたま電気代だった。

クレジットカードの明細にあった、

「なんだこれは?」

という一つの会社名から始まった固定費の見直し。

調べてみれば、まだまだ出てきそうな気がする。

奥信濃BASE、次は固定費の棚卸しをやってみようと思う。

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